手洗いしっかりしよう!Japaaan

【豊臣兄弟!】秀長が頼るキーマン・才蔵(間宮祥太郎)の実在モデルは?郡山繁栄を起こす『起爆剤』

【豊臣兄弟!】秀長が頼るキーマン・才蔵(間宮祥太郎)の実在モデルは?郡山繁栄を起こす『起爆剤』:2ページ目

「郡山を人が集まる栄えた町に」する起爆剤

奈良の筆屋の主人、才蔵は、特定の実在の人物は特に発表されておらず、ドラマオリジナルのキャラクターのようです。

「筆づくりの腕は確か」ということなので、自分の職人としてのすぐれた腕を披露できる品で商売をするため、新規開業に乗り出す……そんな夢を抱き郡山へと移った町人を代表する人物ではないでしょうか。

ドラマでは、秀長も、そんな才蔵の商売を成功させて、それを起爆剤にして、郡山の商業を活性化。各地からさまざまな商人を呼び込もうと考えたようです。

「座」の既得権益が強い奈良の豪商たちとは異なり、中小規模で商いをする職人・商人である才蔵のような立場の人にとっては、郡山で新しい店を開くことは、自分の頑張り次第で成功を掴めることもできる大きなチャンスだったのでしょう。

なんだか、現代とよく似ていますね。

長い歴史のある「奈良の筆」

実は、奈良は日本の筆作りの発祥地とされる場所、

昭和52年(1977年)10月に国の伝統的工芸品に指定された、職人の手作業による一貫製造を特徴とする『奈良筆』が有名です。

筆の歴史は古く、中国から日本に筆が伝わったのは諸説あり定かではないようです。

有力な説としては、806年(大同元年)に空海(後の弘法大使)が遣唐使として唐から帰国したときに、中国の筆の製造技術を持ち帰ったというもの。

長穂の唐式筆は、僧空海が遣唐使であった頃、唐で製法を修め、帰朝後、大和国今井の酒井名清川に作らせ、嵯峨天皇と皇太子に献上したといわれています。その後この清川の子孫が今井で毛筆製造に従事しましたが、次第にその中心が墨の産地で寺院などの需要の多い奈良へ移行し、発達しました。(奈良市「奈良筆」)

寺社多い奈良では写経・記録の需要が多く、筆と墨は日常不可欠な道具。そのため、筆屋や大切な商売の一つだったようです。

材料選別から仕上げまで一貫して手作業する逸品

奈良筆の製造工程は、機械をほとんど使わず、一人の職人が材料の選別から仕上げまで一貫して手作業で行うのが大きな特徴です。

筆づくりには、柔剛程よく、墨含みのよい獣毛(羊、馬、鹿、狸など)を使用します。

各種の原毛を個別に平目(丈をきめる)を行い、毛質に応じて、慎重にその配分と寸法を決めて混ぜ合わせ、毛組みに時間をかける「練り混ぜ法」により、穂先の仕上がりに絶妙な味がある高級毛筆が作られています。(奈良県「奈良筆」)

これだけの手間と時間をかけて仕上がる逸品を作れる職人なら、自分の作品をもっと世の中の人に手に取って使い心地を味わって欲しいと願いのではないでしょうか。

3ページ目 天下の絵師・狩野永徳(片岡鶴太郎)も登場

 

RELATED 関連する記事