【べらぼう】歌麿と定信…異なる2人の意外な”共通点”に視聴者ため息。まさか「そうきたか」:2ページ目
定信が痛感した「まさか」「そうきたか」
いっぽう松平定信は、自身をおいてこの難局を乗り切れる者はいない……そんな自負から賭けに出たようです。
身を引くと言えば、きっと引き止めてくれるだろうと読みました。
周囲は「心を入れ替え」て自分に賛同してくれるようになったし、肝心の上様(家斉)は「これからもそなたに政治を任せたい」との仰せです。
これからは、将軍になったつもりで政に励むのだ。東照大権現(家康)様も御笑覧あれ……日光の方角を拝んでいざ大老「格」へ……進むと思っていたのに。
家斉「休みたいと言うなら、その願いを聞き届けよう。今までご苦労であった」
今まで示し合わせていたつもりが、まさかここで梯子を外されました。
「辞めたい」と言って「辞めていいよ」と言われたら、もう後には引けません。
今さら「いや違う、そうじゃない」「実は大老になりたいための小芝居だったんです」などとは言えないし、言ったら言ったで政治生命は終わりでしょう。
オロシャ問題は一段落し、倹約の成果で財源もばっちり。それもこれも、みんな越中守(定信)のお陰です。
いやぁ本当にありがとう……かくして用済みとなった定信は、表面上は自ら退く形で、江戸城を去るのでした。
その背中を嘲笑うように、老中たちも大爆笑。定信の呪詛は、どうやら届きそうにもありません。
こちらも実に残念な、まさか「そうきたか」だったと言えるでしょう。
しかし間もなく高岳(冨永愛)が特級呪物「死を呼ぶ手袋」を持参。これが反撃の一石となるか否か……。
終わりに
今回はまったくつながりのなさそうな歌麿と定信について、両者の共通点を考察してきました。
二人に共通していたのは、賭けに出たけど期待が外れ、人生が大きく変わって(狂って?)しまった点だったようです。
果たして蔦重と決別した歌麿、そして失脚した定信は、今後どうなって行くのでしょうか。
NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」最後まで気が抜けませんね!
