昨今、外国人の観光客や店員が増えて、生活圏で英語に触れ合う方も多いでしょう。和製英語や「通称」が通じにくい場合も多々あります。
今回は、カタカナだから英語っぽいと思っている身近の文具、それ通じないかも!という物を紹介します。
これを機に正しい英語を習得しましょう。
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ボンド
「ボンド」は、接着剤メーカーのコニシ株式会社 が1952年に発売した、合成接着剤の商標名です。当初は製本用として開発されましたが、後に木材にも使えるよう改良され、1953年に「木工用ボンド」が誕生しました。
「ボンド」という名前は、英語の「bond(接着・結合)」から取られたもので、製品名としてコニシの登録商標になっています。
日本では「ボンド=接着剤」という認識が広まり、特に「木工用ボンド」は黄色いボトルに赤いキャップでおなじみの定番商品となりました。
▶英語では「White glue(白い接着剤)」と呼ばれることが多いです。
ホッチキス
このホッチキス、正確には和製英語とはいいがたく、実は人名由来のブランド名です(ややこしい)。アメリカでは主にステープラーという名詞で表現されます。
日本で初めてホッチキスを輸入販売したのは伊藤喜商店(現イトーキ)で、明治36年(1903年)のことです。
アメリカ製のこの製品は「E・H・HOTCHKISS社製」で、ブランド名がボディに刻印表示されていました。当時日本にはこのような製品がなかったので、この社名から、この道具を「ホッチキス」と呼ぶようになったとのこと。
人名を商品名や会社名にすることが多いアメリカのこと。元々はホッチキスは人名だったのですね。
▶欧米ではステープラー、クチトリッチと様々に呼ばれることが多いです。
