明治時代にモノクロ写真に鮮やかな色を着色する彩色写真(着色写真)と呼ばれる手法を用いた写真が流行りました。
以前「明治時代の色々な古写真をカラー彩色させた写真「横浜写真」がおもしろい!」という記事でも紹介しましたが、彩色された写真は横浜写真とも言われていました。当時はそれらの彩色写真は外国人向けのポストカードや観光ガイドブックなどに使用されていたそうです。
当時カラー写真の技術はまだ無かった為に着色写真はとても人気だったそうです。今、当時の「色」を知る術としてはカラーで描かれた文献や絵画、そして彩色写真になるわけですね。
彩色写真を見てみるととてもビビッドな色合いのものが多く、この鮮やかすぎる彩色はポストカードなどの販売目的で作るために実際の色合いよりも見栄えよく鮮やかに着色した可能性もあるのかもしれません。
明治時代〜大正時代の芸者さんの彩色写真を見てみると、当時着物をどのような色の組み合わせで着ていたのか、当時の着物のトレンドはどんなだったのかなど彩色されていることで得られる情報が多くなるので非常に興味深いです。
今回は明治時代〜大正時代の芸者さんを中心にステキな彩色写真をまとめてみました。
1950年代に発売されていたポストカードより当時の太夫。
1909年の花魁(太夫)道中の写真。華やかさが伝わってきますね。
1920年当時のポストカード。
1910年代の写真です。鮮やかな着物・帯・半衿など参考になりますね。
1920年代のポストカードです。お団子を食べる芸者さん。当時のテラス席の雰囲気も伝わってきます。
1890年代の写真です。写っているのは当時有名だった新橋の芸者さんだそうです。
1890年代の写真です。
1880年代。右から2番目の太夫の立ち姿には貫禄がありますね。
色鮮やかな帯が並ぶ1910年代のポストカード。
1910年のポストカード。
1930年代。化粧直しをしている京都の舞妓さん。
1930年代の京都の舞妓さん。
1910年代。鴨川での撮影。
1908年。元禄踊りを見せる芸者さん。左の市松模様の着物がモダンでステキですね。
美しい顔立ちの芸者さん。1910年代の写真です。
1910年代の京都にて。
1910年代の大阪。
1897の写真です。