これが本当の幕末〜明治期の日本!「古写真」で100年以上前のリアルな日常がよみがえる【中編】

Japaaan編集部

江戸時代に撮影された写真は現存するものがとても少ないですが、文明開化の明治時代に入ると、西洋からの写真技術が日本に多く伝わってきます。その影響もあり、明治初期から日本人の写真家も徐々に増えていきました。

Japaaanでは以前に、幕末〜明治期の日本の写真家「T・エナミ」が撮影した古写真を紹介しましたが、

これが本当の幕末〜明治!「古写真」でよみがえる当時の庶民たちのリアルな光景の数々【前編】

幕末〜明治時代初期に撮影された古写真には江戸時代の面影が色濃く残るものもあり、当時の日本の姿を知る上でとても貴重な資料となります。それらの古写真は、フェリーチェ・ ベアトを始めとする海外の写真家によ…

今回紹介するのは、明治時代の写真家・玉村 康三郎(たまむら こうざぶろう)による古写真です。

玉村は、金丸源三(かなまる げんぞう)という写真家から写真技術を学び、明治初期には独立し、写真館を開業していました。当時の写真家は、海外の出版社から日本文化を伝えるための写真を依頼されることも少なくなく、今回紹介する作品も、海外からの依頼で撮影されたものと考えられます。

被写体は主に、日本の原風景や、様々な職業の仕事風景、庶民の普段の暮らしぶりを撮影したものとなります。年代的には明治2(1870)年頃〜明治16(1883)年頃までの写真。

玉村康三郎の写真は、現存する明治初期の古写真の中では比較的メジャーなものかと思いますので、古写真好きの方にはお馴染みの写真も多いかと思います。

明治初期の古写真ということで、まだまだ江戸時代の名残ある写真も多く、当時の日本の姿を知る上で貴重な資料と言えるでしょう。

人物の着物姿は普段の暮らしがそのまま反映されたものになっているので、当時の着付けが、どれほどカジュアルで過度な補整も行われていなかったかが確認できます。

玉村 康三郎による作品は、現在、ハーバード大学のオンライン・ライブラリでどなたでも無料で閲覧&高画質ダウンロードが可能ですので、要チェックです。

それでは、玉村 康三郎による写真作品をどうぞ!

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