「べらぼう」に登場する江戸時代の書物、赤本・青本・黄表紙や、絵草紙・戯作の違いをまとめ解説!

みずめ

大河ドラマ「べらぼう」楽しんでいますか?

話が進むにつれ、いろいろな本の総称が登場してきましたね。当初は丁寧に説明があったものの、それをすっかり忘れてしまった方もいるでしょう。

あらためて復習しましょう!

時代背景

江戸時代に木版による印刷・出版技術が普及すると、大量に安く本を出版することが可能になりました。「桃太郎」などの数々の昔話も読み物になり、出版されることで読み継がれるようになります。

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実は昔話「桃太郎」には、桃を食べたおばあさんが若返り桃太郎を産む ”回春型パターン”が古くから存在していた!

『桃太郎』といえば昔話、昔話といえば『桃太郎』。日本の昔話の代表といっても過言ではないほど有名なのが『桃太郎』です。桃から生まれた桃太郎が、犬・猿・キジをお供に鬼ヶ島へ旅して、鬼退治…

加えて、寺子屋に通う子供や丁稚奉公で働く子供なども実用的な計算や読み書きを学ぶ機会が増え、識字率もアップ。戦が無くなって久しく、人々は娯楽を求めて、貸本屋で本を借りたり、本屋で購入するのが当たり前のようになりました。

本屋の種類

・書物問屋(しょもつどいや)…元和年間に京都において始まる。仏教に関する書籍、儒学書、歴史書、辞書、医書、和古典書など内容の硬い本を扱う問屋のこと。これらを出版した版元の書店を書物問屋という。

・地本問屋(じほんどいや)…地本とは「江戸で出版された本」という意味で、娯楽目的の本のこと。地本問屋はそれを取り扱う問屋で、江戸中期以後盛んになりました。

・版元…書籍や浮世絵などを版木に彫り、印刷し、販売まで行う権利を持つ事業者や、問屋(書店)のことを指す。

・本屋…出版と販売を兼ねる業態で、書籍だけでなく浮世絵や瓦版なども扱う。小売店。

2ページ目 本の種類(赤本、青本、黄表紙など…)

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