文学少女が遊郭へ…大正時代、吉原遊郭に売られた遊女「春駒花魁」脱走〜救済〜失踪の記録:3ページ目
春駒(森光子)基本データ
- 生没:明治38年(1905年)生~没年不詳(昭和5・1930年以降)
- 本名:森光子
- 改名:森光子⇒西野光子
- 別名:春駒(源氏名)
- 職業:遊女(花魁)
- 所属:長金花楼(金華楼)
- 伴侶:西野哲太郎(鉄太郎とも)
- 子女:不明
終わりに
今回は明治末期から昭和初期にかけて生きた遊女・春駒(森光子)について、その生涯をたどってきました。
純真無垢な文学少女が過酷な吉原遊郭での暮らしを生き抜けたのは、こよなく愛した文学の力ゆえだったのでしょう。
吉原遊郭にはこのような悲話が多く伝わっており、また他の遊女たちについても、改めて紹介したいと思います。
※参考文献:
- 森光子『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』朝日文庫、2010年1月
- 森光子『春駒日記 吉原花魁の日々』朝日文庫、2010年11月
- 山家悠平「闘争の時代の余熱のなかで ―森光子『春駒日記』の描く吉原遊廓の日常風景―」