巫女から従五位へ、そして絞首刑へ!死霊を憑依させる巫女・紀益女とはどんな女性だったのか?:3ページ目
紀益女•基本データ
- 生没:生年不詳〜天平神護元年(765年)8月1日没
- 氏族:紀(き)氏
- 家族:不詳
- 伴侶:不詳(和気王の寵愛)
- 能力:以巫鬼著(死霊を憑依させる)
- 身分:奴婢→巫女
- 官位:従五位下
- 勲功:勲三等
- 死因:刑死(絞首刑)
- 罪状:和気王に対する謀叛の教唆
- 死没:山城国綴喜郡松井村(京都府八幡市)
終わりに
今回は奈良時代に活躍した巫女•紀益女の生涯を、駆け足でたどってきました。
和気王の変に巻き込まれる形で非業の最期を遂げた彼女ですが、果たしてどのような託宣を下したのか、興味深いところです。
奈良時代の人物や、各時代の巫女について、また他にも紹介したいと思います。
※参考文献:
- 角田文衞『律令国家の展開』法蔵館、1985年3月
- 『朝日 日本歴史人物事典』朝日新聞社、1994年10月