手洗いをしっかりしよう!Japaaan

岡本太郎の「太陽の塔」と地下展示を探る企画展「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」が開催

岡本太郎の「太陽の塔」と地下展示を探る企画展「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」が開催

神奈川県の川崎市岡本太郎美術館にて、企画展「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」が開催されます。

本展は、民族学を源泉とし、国内の取材旅行を通して形成された岡本の思想から「太陽の塔」と地下展示を探る、いわば「入門編」の展覧会です。

1970年、大阪にて、「人類の進歩と調和」をテーマとする日本万国博覧会が開催されました。テーマ展示プロデューサーに就任した岡本太郎が会場中心に据えた「太陽の塔」は、建設当時、モダニズムと相容れない独特の外観で賛否を巻き起こしました。

また、テーマ展示の構成も「人類の進歩と調和」に異議を唱える岡本の思想が大いに反映されたものでした。

テーマ展示の地下空間は「過去・根源の世界」を表現するためにいくつかのゾーンに分かれていました。その1つ、「いのり」の空間では、人類の心の奥深くに通底するものとして、世界各地から収集された仮面や神像などの民族資料が展示されました。

今回の企画展では、岡本太郎が縄文の美の発見後、フィールドワークで撮影した写真を紹介するほか、「太陽の塔」の制作記録や同時期の作品を通して塔の内外が形作られた過程をたどります。また、国内外の仮面や神像等を展示し、岡本太郎のいう「今日の文明が失ってしまった人間の原点」に迫ります。

企画展「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」は、2025年4月26日(土)~7月6日(日)の期間、川崎市岡本太郎美術館 企画展示室で開催されます。

 
 

RELATED 関連する記事