西郷隆盛が説いた、現代でも通用するリーダーの心得『西郷南洲翁遺訓』の現代語訳&用語解説:3ページ目
『西郷南洲翁遺訓』用語解説
- 廟堂(びょうどう):君主の廟(みたまや。墓)、転じて政治の場。現代日本なら国会議事堂か。
- 大政(たいせい):大いなる政。国政。
- 天道:天の道理。
- 私(わたくし):私心や私情、私利私欲。
- 政柄(せいへい):政治をつかみ、操る柄(つか)。
- 天意:天のご意志。
- 俸禄(ほうろく):給料や知行など。
- 尚書(しょうしょ)・書経(しょきょう):どちらも同じ書物。五経の一つ。
- 仲虺之誥(ちゅうき のこう):書経に収録されているエピソード。
- 請問(せいもん):教えを乞うこと。
- 義(ぎ):ここでは意味(例:同義語)
- 翁(おきな):年長の男性に対する敬称。ここでは西郷を指す。
- 欣然(きんぜん):たいへん喜んだ様子。
終わりに
今回は『西郷南洲翁遺訓』より、政治に携わる者の心得を紹介しました。
この教えは政治家だけでなく、私たち社会人にとっても重要な指針となるのではないでしょうか。
一切の私心なく大義のために奉職するのは難しくても、西郷の教えを胸の片隅にとどめ、日々精進して生きたいものです。
※参考文献:
- 山田済斎『西郷南洲翁遺訓』岩波文庫、1939年2月
