吉原遊女への折檻はどんなものがあった?足抜の現実…ほか【大河べらぼう】3月2日放送の解説&振り返り:3ページ目
折檻の種類はどんなものがある?
さぁ大義名分をでっち上げたら、次はお楽しみ?の折檻です。
今回は何にしましょうか?責め苦にはこんな種類がありました。
- ぶりぶり
- 打擲(殴る蹴る)
- 絶食(ご飯抜き)
- 満腹責め(逆にご飯を詰め込む)
- 雪隠(せっちん。トイレ)掃除
- 火熨斗(ひのし。アイロンを当てる)
- いぶし責め(煙を吸わせる)
- 蝋燭(ろうそく)責め
- 毒虫責め
……などなど。最初の「ぶりぶり」って何だと思ったら、要は文字通り吊し上げて打ち据えることを言ったそうです。
恐らく竹の棒が裂けて空を切る音や肉を打つ音に由来するのでしょう。
まさにあの手この手の折檻でしたが、遊女たちは大切なのは商売道具。殺したり障害が残るまで責めるようなことはしません。基本的には。
とは言え折檻が過ぎて死んでしまった遊女も少なからずいました。投げ込み寺として知られる浄閑寺(じょうかんじ)の過去帳には、出血・絞死・殴死などの死因が記録されています。
民も遊女も生かさず殺さずの匙加減が難しいものでした。
