伊達政宗はなんと江戸幕府転覆を目論んでいた!?「慶長遣欧使節」に秘められた野心とは【前編】:2ページ目
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政宗の本当の目的
以上が、有名な慶長遣欧使節団の概要です。
これは、日本人が初めてヨーロッパの国へ赴いて外交交渉をした画期的な出来事でした。常長たちは初めて太平洋・大西洋の横断に成功した日本人ということになります。
定説では、家康はこの使節団に通商協約の成立を期待しましたが、政宗はそれとともに奥州への宣教師の派遣要請も指示したといいます。
当時、幕府の禁教政策は緩やかだったため、政宗は奥州にキリスト教を布教しようとしたのだといわれています。
ところが近年、政宗が常長をスペインに派遣した本当の目的は幕府転覆計画にあったという説が唱えられています。
この衝撃的な説によると、政宗は天下取りを目指して、当時世界最強といわれたスペインと軍事同盟を結び、倒幕を実行するために常長を派遣したというのです。
その根拠は何でしょうか。続きは【後編】で解説します。
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伊達政宗はなんと江戸幕府転覆を目論んでいた!?「慶長遣欧使節」に秘められた野心とは【後編】
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参考資料:日本歴史楽会『あなたの歴史知識はもう古い!変わる日本史』宝島社(2014/8/20)
画像:photoAC,Wikipedia
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