大河『べらぼう』実在した花魁「花の井」が五代目「瀬川」を襲名!美しく男前…その魅力に迫る【前編】:2ページ目
蔦重に想いを寄せながらおくびにも出さない花の井
客脚が遠のいた吉原を再び盛り上げようと、さまざまなアイデアを出し奔走する蔦重。時に裏切りにあったり、差別的な扱いを受けたり、衝撃的な出来事があったりなど苦労も多いのですが、いつまでも下を向いてはおらず顔を上げて、自分の夢を叶えるために歩き出します。
そんな蔦重を支えているのが、幼馴染の花の井です。花の井の支え方は、いわゆる「内助の功」的な、陰になってそっと目立たず慎ましく支える……という感じではありません。
頭の回転の速さ・きっぷのよさ・決断力・ポジティブ思考・行動力で力強くサポートしています。
本当は、幼馴染の蔦重に思いを寄せながらも、そんな様子は蔦重にまったく見せない花の井。
ドラマの第2回「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」では、亡くなった女形役者の恋人を懐かしむ平賀源内に「蔦重への想い」をふと漏らす場面がありました。けれども、吉原の花魁である自分と蔦重が結ばれることはないと割り切っているようでした。
困難が起こったときに落ち込む蔦重を「まことのことが分からないならできるだけ楽しいことを考える。それが わっちらの流儀だろ?」と励ます花の井。
もともとは、二人が幼いときから慕っていた亡き朝顔姉さん(愛希れいか)の言葉です。この台詞に「花の井が素敵すぎる」「花の井に惚れる」という声も上がりました。
花魁として正装した姿も、化粧っけのない顔にゆるい着付けの普段着もどちらも「きれい」「表情が素敵」とドラマの回数を追うごとに人気も高まっています。
言いたいことをポンポンと遠慮なく言っているようで、常に正鵠を得た一言を放つ花の井。そんな花の井が今回の7話で、蔦重のために一肌脱ぎました。

