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実はゴールドラッシュだった戦国時代!上杉謙信や武田信玄も魅力ある金・銀の採掘に力を注いでいた

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上杉も武田も…

ちなみに、かの上杉謙信が力を持ったのは佐渡の金山開発によるところが大きいです。

佐渡金山は、徳川時代になってからも江戸幕府によって金銀が採掘され続けました。

また。謙信のライバルである武田信玄は、甲斐黒川の金山、さらに信濃や武田領となった駿河の金山などから金を得ています。

武田勝頼のときに武田氏が滅びたのは、武田の金山を掘り尽くしてしまったからだという説があることからも、これらの金山の開発が武田家にとってどれほど重要なものだったかが分かるでしょう。

こうしたゴールドラッシュが可能になったのは、灰吹法という金銀の新しい精錬技術が使われるようになったからです。

この精錬法は、銀の場合では、まず銀鉱に鉛を加えた貴鉛という合金をつくり、灰を詰めた炉の中で、この貴鉛に空気を吹きつけながら加熱します。

すると鉛が酸化して灰に吸収され、あとには銀だけが残ります。

金も同じ要領で採取されました。金はそれまでは砂金を集めるしかなかったのですが、この新技術によって、金鉱石からも採取できるようになったのです。

参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社

画像:photoAC、Wikipedia

 

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