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噴火から10年。木曽・御嶽山(長野・岐阜県境)に登ったら“ある物”が消滅していた!

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いよいよ噴火した地獄谷の近くへ

王滝からいよいよ噴火した地獄谷の近くを通り、剣ヶ峰に向かいます。

手前に「八丁ダルミ」と呼ばれる緩やかな勾配の荒涼とした場所があり、草木が生えず土がむき出しで、まるで火星のようでした。

山岳信仰の名残でたくさん銅像や石像が奉納されているのですが、火山灰や硫化水素の影響なのか、変色していました。

登山道に沿って数カ所にシェルターが設置されており、暑いときは熱中症対策で日除けにもなりそうです。山頂直下の慰霊碑には、たくさんの方が手を合わせていました。

御嶽山の頭頂部は、いわゆる“池”と呼ばれる噴火口がたくさんあり、周回してすべて歩くと3時間近くかかります。

驚いたことに、火口湖の一つ「二ノ池」がなんと消滅していました!

原因は、2014年の御嶽山噴火で降り注いだ火山灰が堆積したことです。雨が降れば一時的にくぼみに水がたまるようですが、他の登山者の記録をみても池のように復元した様子はありません。

「三ノ池」と「五ノ池」には水がありますが、二ノ池は国内最高所の池とされ、古くから御嶽信仰の聖地とされてきました。

その千年ほどの歴史を、たった10年で消し去ってしまう。噴火の恐ろしさを感じました。
地獄谷の方から噴気があがっています
10年前火山灰で覆いつくされた場所です。中腹に奉納された銅像があるのですが…
近寄ってみると、黒ずんでいました。噴火の影響でしょうか?
右側にあるのがシェルターです
石に付着した硫化水素でしょうか。少し匂いました
噴石が当たったのか、石碑が欠けていました
山頂直下に建てられた慰霊碑です

消滅してしまった二ノ池
三ノ池は無事でした

 

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