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カミカゼだけではなかった!日本が強大な力を持っていた「元」を「元寇」で退けることができた理由

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チームワークがなっていなかった元の大軍

騎馬戦術に優れている上に「てつはう」などの最新兵器まで駆使する元の大軍でしたが、致命的に足りないものがありました。それは「チームワーク」です。

元の軍隊はモンゴル人だけでなく、高麗・女真など元によって征服された国や属国とされた国から強制的に集められた様々な民族で構成されていたため、言葉が通じずお互いの意思疎通が困難でした。

しかも最新兵器を駆使することができたのはモンゴル人だけで、他の民族の中には弓矢などの武器がうまく使えない者すらいたのだとか。

さらに、強引に宗主国である元に強制的に徴兵された属国の民族が「お国のために!」と喜んで戦うはずがありません。

彼らは士気が低く、不利になればすぐ船へ逃げてしまうため陸に拠点を築くことすらできず、そのうちに食料や水の補給すらままならなくなりました。

そこへ追い打ちをかけるように台風がやってきたため、元軍は退却を余儀なくされます。

2度目の元寇の「弘安の役」では、元は前回の倍以上の大軍を日本に差し向けました。しかしこの時、元は前回の失敗を活かすことができていませんでした。

元軍は再度台風によって沖へ流されますが、この時点ではまだ戦える兵力が残っていたにもかかわらず、うんざりして国へ帰ってしまったのです。元軍のチームワークは、相変わらず向上していなかったのですね。

こうして歴史が物語るように、元の大軍は日本にあっけなく敗退してしまったのでした。

【参考】
『歴史の決定的瞬間』日本博学倶楽部 著/PHP研究所 発行
元寇はなぜおきたか 日本は何が変わったか/玉川学園・玉川大学・共同多賀歴史研究所
Wikipedia『元寇』

 

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