『源氏物語』に登場する色好みな老女「源典侍」のモデル、実は紫式部の義姉だった!?【光る君へ】:2ページ目
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道長側室とは別人!源明子とは
そんな源典侍のモデルとなったと言われているのは、紫式部の義姉に当たる源明子(めいし/あきこ)。
と言っても藤原道長の側室である源明子(あきらけいこ)とは同姓同名の別人です。
彼女は源信明(さねあきら)の娘で、藤原宣孝の兄である藤原説孝(ときたか)の妻でした。
息子に藤原賴明(よりあきら)を生んでいるものの、それ以外については詳しく分かっていません。
もし彼女が源典侍のモデルだとすれば、目に余るほどの色好みだったことでしょう。
その振る舞いに眉をひそめた紫式部が源典侍というキャラを生み出したのか、あるいは源典侍というキャラがいて、たまたま彼女と似ていたのかも知れません。
文学作品の登場人物が、作者の知人や友人をモデルにしていることは珍しくないため、どちらもありえそうですね。
終わりに
今回は『源氏物語』に登場する源典侍のモデルと言われる紫式部の義姉・源明子について紹介してきました。
NHK大河ドラマ「光る君へ」に登場することはないでしょうが、もしかしたら似たようなキャラが登場するかも知れません。
『源氏物語』の笑われ役である末摘花や近江君についても、どこかにそれらしい要素を持ったキャラが出てこないか、楽しみにしています。
※参考文献:
- 『新編纂図本朝尊卑分脈系譜雑類要集 第7巻』国立国会図書館デジタルコレクション
- 『新訂増補 国史大系〔普及版〕尊卑分脉 第三篇』吉川弘文館、1966年1月
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