江戸時代から使われてた言葉も!泥棒、万引き、猫ババ…悪事にまつわる言葉の語源はとってもユニーク

雲川ゆず

ひらがな、カタカナ、漢字の3つの表記を持ち、古くからある言葉を残しながらも上手く外国語を取り入れている日本語は、とてもユニークですよね。

そこで今回の記事では、おもしろい日本語のなかから、泥棒、万引き、猫ババなどの「悪いこと」にまつわる言葉に焦点をあてて、それぞれの由来や語源をご紹介していきたいと思います。

普段何気なく使っている言葉のルーツを知ることで、あなたの毎日がちょっと豊かになるかもしれません。

なぜ、物を盗むこと・盗む人を「泥棒」と呼ぶのか

他人の物を盗むことや、盗む人を「泥棒」と言いますよね。「窃盗犯」や「盗人(ぬすっと)」という言葉もありますが、日常会話でよく使うのはやはり「泥棒」という言葉ではないでしょうか。「泥」も「棒」も一見すると盗むことには何も関係が無さそうに思えますよね。

「泥棒」という言葉の明確な語源ははっきりとしていないものの、いくつかの説があります。たとえば、「押し取り(無理に奪うこと)」と「坊(人を表す)」が組み合わさって「押し取り坊・押収坊(おしとりぼう)」となり、それが変化して「どろぼう」となったという説があります。

また、犯行中に他の人に顔を見られないよう、顔に「泥」を塗り、万が一見つかったときに備えて「棒」を持っていたから、という説もあります。

2ページ目 「万引き」、「猫ババ」の語源は?

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