すっ飛ばされた4年間、みんなの年齢まとめ、派手な衣装の宣孝…大河ドラマ「光る君へ」3月31日放送振り返り
前回放送からあっという間に4年の歳月が流れて永祚2年(990年)。まひろ(紫式部。吉高由里子)は21歳になりました。
相変わらず官職を得られず困窮している父・藤原為時(岸谷五朗)や、まひろに縁談を持って来る藤原宣孝(佐々木蔵之介)の心配をよそに、まひろは庶民に文字を教え始めます。
自分にできることから、世の中を変えていきたい……その志は立派ですが、それだけでは生きていけません。
方々に職を探して回るまひろの噂を耳にした源倫子(黒木華)はまひろを女房に雇い入れようと打診しました。
その気持ちは嬉しいけれど、かつての想い人であった藤原道長(柄本佑)と倫子の関係を見せつけられるのは耐えられません。
「既に職は決まった」と嘘をついてお暇したまひろ。そこへ道長が帰宅して……という第13回放送「進むべき道」。
NHK大河ドラマ「光る君へ」、今週も気になるトピックを振り返っていきましょう!
すっ飛ばされた4年間を振り返る
今まで1年間をじっくり描いていたのに、いきなり4年間すっ飛ばされてしまいましたが、前回から今回までの4年間を年表にまとめました。
寛和3年(987年)
- 4月5日 寛和(かんな)から永延(えいえん)に改元。永延元年(987年)に。
- 11月2日 商取引に銭貨を使わず、物々交換で取引する者の取り締まりが始まる。
- 11月27日 朝廷が各寺院の僧侶を動員し、銭貨が流通するよう祈祷させる。
永延2年(988年)
- 11月8日 尾張国の郡司や百姓らが、国守である藤原元命(もとなが)の解任を朝廷に訴える(尾張国解文事件)。
- 12月4日 道長が橘淑信(たちばな よしのぶ)を拉致。部下の試験結果を改竄するよう脅迫するも失敗。
永延3年(989年)
- 4月5日 昨年訴えられた藤原元命が、尾張守を解任される。
- 6月1日 ハレー彗星が出現、数日にわたり怪異を示す。
- 8月8日 永延から永祚(えいそ)に改元、永祚元年(989年)に。
- 8月13日 畿内一円を巨大台風が直撃、鴨川が決壊する。
永祚2年(990年)
- 1月5日 一条天皇が元服、藤原定子が女御として入内する。
……第13回放送の冒頭までに、これらの出来事があったと言います。
とりあえず、貨幣がちゃんと流通するよう僧侶たちを動員して祈祷させたり、道長が試験管に逆ギレしたりのシーンも観たかったですね。
また、劇中でも朝廷の重職らが言及していた尾張国守の一件もありました。
永祚元年の巨大台風については、後々まで台風のことを「永祚の風」と呼ぶほど影響が大きかったそうです。
結構ドラマチックな4年間だったことは、覚えておいて損はないでしょう。