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兄・源雅信に比べて影が薄い印象?音曲に通じた源重信(鈴木隆仁)の生涯をたどる【光る君へ】

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真面目で人懐っこい愛されキャラ?

さて、源重信の生涯を駆け足でたどってきましたが、その人柄はどんなだったのでしょうか。

冒頭に紹介された音曲の才能は父譲りと言われ、人懐っこい性格から村上天皇をはじめ人々に愛されたと言います。

恋愛分野は苦手だったようですが、そんな不器用さも魅力だったのかも知れませんね。

また重信は仕事熱心だったと言います。修理大夫(しゅりのたいふ。すりのかみ)を務めていたころ、しばしば内裏の周りを巡回し、壊れている箇所を見つけるとすぐに修理したとか。

「仕事なんだから当たり前だろ」と思われるかも知れませんが、そんな当たり前のエピソードが伝わっているということは、官職が形骸化しつつあった≒重信の真面目さが引き立ったのかも知れませんね。

そんな重信は、京都の郊外である宇治に別荘を持っていました。重信の没後、その別荘は藤原道長(姪・源倫子の婿)に買い取られます。

道長が宇治殿と呼ばれるキッカケとなった風光明媚な別荘は、道長の死後に藤原頼通(よりみち。道長嫡男)へ受け継がれました。

そして父の菩提を弔うため、頼通は宇治の別荘を三井寺(園城寺)へ寄進。これが鳳凰堂で有名な平等院となったのです。劇中でも言及されるか、楽しみにしています。

終わりに

以上、源重信について紹介してきました。

第2回放送「めぐりあい」まで観た限り、兄・源雅信に比べて影が薄い印象が否めません。

これから彼の個性が発揮される場面が出て来るのか、何より得意の音曲が披露されるのか……今後の展開に注目ですね!

※参考文献:上田正昭ら編『コンサイス日本人名辞典 第5版』三省堂、2009年1月

トップ画像:大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより

 

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