ヤマト政権が証拠隠滅?中国の歴史書がカギを握る!日本史上最大ミステリー「空白の150年」に迫る:2ページ目
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150年で大きく変化した日本
「空白の150年」において、日本が変化したのは国家体制だけではありませんでした。
魏志倭人伝によると、「空白の150年」より以前の日本は、馬や牛が存在しない国だったと記されています。しかし、ヤマト王権時代の遺跡や遺構からは、馬骨や馬具が大量に出土。馬が生活や戦闘の際に利用されるなど、身近な存在であったことが考えられます。
また、中国の歴史書「晋書」には邪馬台国に「男性の入れ墨文化」が存在していたことが記載されていますが、ヤマト王権時代になると「入れ墨=罪人」の文化が根付くなど、入れ墨に対する意識に大きな変化が生じていました。
日本についての記述が消えた理由
冒頭でも触れていますが、古代日本は隣国の中国に比べて文化が発達していなかったため、当時のことを記録した書物などは残っていません。さらに、古代日本の存在を記した魏志倭人伝や晋書などほかの歴史書からも、ヤマト王権時代に関する記述だけがぽっかりと抜けていたのです。
これが、「空白の150年」とよばれている期間。この期間については、当時の中国で国内最大規模の戦国時代が勃発したために、国外である日本にまで意識が届かず魏志倭人伝や晋書などの歴史書にも記されなかったのではないかと考えられています。
また、強大な力を保持したヤマト王権が邪馬台国を滅ぼし、この情報を抹消したのではないかと考える陰謀論説も存在するようです。
さまざまな想像を膨らませながら、いつか真実が解き明かされるときを楽しみに待ちたいものですね。
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