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徳川家康の終の棲家「駿府城」に伝わる「異形のモノ」と七不思議【前編】

徳川家康の終の棲家「駿府城」に伝わる「異形のモノ」と七不思議【前編】

異変を予知するモノなのか?権力を得られる「仙薬」か?

その顛末を聞いたある者が、「それは惜しいことをした。あれは『白澤図』(※)に書いてある『封(ほう)』というもので、食べれば権力や武力が増す「仙薬」だ。なぜ家康公に食べさせなかったのだ」と惜しがりました。

※白澤図:中国の伝説上の帝王・黄帝が神獣・白沢の言葉を記録し、あらゆる鬼神を撃退する知識が書いた書物

この話は、「一宵話 巻之二「異人」」に記載されています。

泰鼎は学者らしく、「家康や家臣は、そのような怪しげなものを食べてまで強くなるのは潔しとせず、その謎の生物を放逐したのだろう」とことの顛末をまとめているそうです。

徳川幕府の公式記録「徳川実紀」にも記載が

この件は、徳川幕府の公式記録「徳川実紀」にも、「手足の指ない浮浪者が城内に現れたので追い出した」との記載があるとか。

中国では、異変の起こる前兆として異形の者が出現するという言い伝えがあるそうです。

どうやって、異形のものが警備の厳しい駿府城の庭に入り込むことができたのか、そして指を失った裸の人だったのか、異変を伝える宇宙人だったのか……

【後編】では、この「異形のモノ」の謎や、駿府城の七不思議をご紹介しましょう。

【後編】はこちらから

 

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