同時多発!数時間でハイ終了?「天下分け目」関ヶ原の戦いの意外な実態とは【後編】:2ページ目
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全国各地でも勃発した戦闘
ところで、「天下分け目」のタイミングで起きた戦いは関ケ原だけではなく、実は全国各地でも、ほぼ同時期に両陣営による戦闘が起きています。
例えば奥州では、西軍の上杉景勝と、東軍の最上義光と伊達政宗が衝突しており、長谷堂の戦いで上杉軍が敗北しています。
また北陸では前田利長と丹羽長重が戦っていますし、四国地方では加藤嘉明と毛利軍が衝突。九州地方では黒田官兵衛や加藤清正が杵築城・臼杵城を落とすなどしています。
このように見ていくと、「天下分け目の戦い」は関ケ原に限ったことではなく、同時多発的に全国各地で戦闘が繰り広げられたこのタイミングこそが、歴史的な天下の分け目だったのだといえるでしょう。
参考資料
『オールカラー図解 流れがわかる戦国史』かみゆ歴史編集部・2022年
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