和食に続いて日本の伝統技術「手漉和紙」が無形文化遺産登録へ!

Japaaan編集部

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産へ登録される見通しとなった「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」。

和紙は「石州半紙(せきしゅうばんし)」(島根県浜田市)が2009年に無形文化遺産になっていましたが、今回の登録では「本美濃紙(ほんみのし)」(岐阜県美濃市)と「細川紙(ほそかわし)」(埼玉県小川町、東秩父村)を加え、「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」として申請していました。

和紙は繊細な美しさと丈夫さを併せ持ち、世界的にも評価されています。今回の申請では1300年以上の歴史を持ち、昔ながらの伝統的製法を守り通してきた手漉きの技術が認められました。

今回の登録勧告を受けて、「和紙」の技術と価値が改めて広く知られることで後継者の育成や地方創生につながることも期待されます。

すでに登録されている無形文化遺産に、類似のものを加えて「拡張提案」したものが登録勧告を受けたのは今回の「和紙」が初めて。政府は、重要無形文化財や重要無形民俗文化財を指定順に無形文化遺産に推薦する方針を発表していて、今後は、同じ分野の文化財では単独での登録が難しくなっているため、「和紙」のように既に登録されているものの範囲を広げて登録していくそうです。

登録の正式な判断は11月にパリで開かれる政府間委員会で決定するとのことです。発表が待ち遠しいですね。

埼玉県の「細川紙」は埼玉伝統工芸会館東秩父村和紙の里小川和紙体験学習センターの3カ所で手漉き和紙体験もできますよ。楮(こうぞ)を使った伝統的な和紙を自分の手で漉いてみませんか?

via.「和紙」が無形文化遺産へ >ユネスコ、登録勧告を発表:朝日新聞デジタル

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