徳川家康の健康オタクぶりに驚愕!食事・運動・薬学まで…まるで管理栄養士

徳川家康の食生活

徳川家康は、人一倍「食」に気を使った人でした。グルメという意味ではなく、健康のために、食事の内容には細心の注意を払っていたのです。

彼が生きていた頃の平均寿命は、37~38歳だったといわれています。もっとも、子供の死亡率が高かったので平均値が下がっているだけで、実際には成人するともっと長生きしていたという説もありますが、家康が没したのは75歳なのでやはり当時としては長寿でしょう。

そんな家康の健康・長寿を支えていたのが、まず「麦飯と豆味噌」でした。麦には白米よりもビタミンB1カルシウム等が豊富に含まれており、彼が食べていた大豆100%の豆味噌にはアルギニンというアミノ酸がたっぷり含まれていました。

彼の麦飯は、胚芽の残ったお米と麦を混ぜたもので、それをしっかり咀嚼していたといいます。どこまで自覚していたかは分かりませんが、咀嚼には胃腸の働きを活発にし、脳の働きも活性化させる働きがあります。

そんな彼の食事全般は、基本的に「粗食」でした。麦飯と豆味噌を中心として、おかずは一品か二品だったそうです。

その一方で、動物性蛋白質はしっかり摂取していました。味噌汁には肉を入れ、雉や鶴の焼き鳥を食べることもありました。動物性蛋白質は年配の人ほど食べるべきと言われており、血管の強化や筋肉の衰えの防止につながります。

3ページ目 突き抜けた健康生活

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了