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今とはまったく違った江戸時代のお寿司の価値。由来・値段・人気ネタを比べてびっくり!

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手軽さと高級さ…これぞお寿司の不思議

さて、スピーディーに食べられるということは、気軽に食べられるということでもあります。

つまり、江戸時代のお寿司はそんなに高級なものではなく、手軽・気軽に食べられるものだったのです。

とはいえ、最初からそうだったわけではありません。お寿司が「魚の漬物」だったことからも分かる通り、もとは作るまで時間がかかっていました。

ところが、江戸時代に「客の目の前で握ってすぐに提供する」という握りずしの新たなスタイルが登場し、大人気となったことで、お寿司は革命的に変化したのです。

これがきっかけで寿司屋も急増したのですが、いちいち店舗を構えるには土地が足りません。そこで、小さな面積でも開ける屋台が増えました。

現代の私たちが、コンビニでホットスナックや中華まんを買うのと同じような感覚だったのかも知れませんね。

江戸の郷土料理として知られる「江戸前寿司」も、もとをたどれば、屋台で気軽に食べられていたお寿司に行き当たります。

ちなみに、今も「立ち食い」の寿司屋がありますが、この立食形式のお寿司というのも、元々は屋台で寿司を販売していた時代の名残です。

このように、もともとお寿司はファストフード的な位置づけの食べ物でした。それは一周回って現代の回転寿司やスーパーのパック寿司などに受け継がれていると言えるでしょう。

「安く気軽に食べられる」という意味では、お寿司はそんなに価値の高くない食べ物と言えます。

一方で、お寿司には「お祝いのごちそう」「寿司のにぎりは職人芸」「本物のネタは高級店でしか食べられない」という敷居の高さもありますね。

安さと高さを兼ね備えた、不思議な食べ物です。

3ページ目 値段も人気のネタも全然違う!江戸時代のお寿司事情

 

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