初回放送は視聴率17.3%と好調な滑り出しのNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。三谷幸喜の脚本と主演の小栗旬(役:北条義時)はじめ演者たちの好演が評判となっています。
さて、前回は女装した源頼朝(演:大泉洋)と共に伊東祐親(演:浅野和之)の包囲を突破、新たな時代を切り拓くべく駆け出したのでした……。
※前回のあらすじ&振り返りはこちら!
1月9日(日)放送開始!2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第1回あらすじを予習
「鎌倉殿の13人」コメディとシリアスの調和。初回放送の振り返りと次回のポイント
それでは第2回「佐殿の腹」あらすじを予習していきましょう。
「東国の不始末は東国の者に……」
時は安元元年(1175年)、福原・大和田泊にいた平清盛(演:松平健)は、息子の平宗盛(演:小泉孝太郎)より頼朝公の騒動について報告を受け、「東国の不始末は東国の者に始末させよ」と命じつつ、かつての好敵手・源義朝(頼朝公の亡父)に思いを馳せます。
一方そのころ、伊豆国の北条屋敷では伊東祐親と北条時政(演:坂東彌十郎)と北条宗時(演:片岡愛之助)らのにらみ合いが続く中、相模国から大豪族・大庭景親(演:國村隼)が大軍を率いて仲裁にやって来ました。
協議の結果、頼朝公の身柄は今後北条家の預かりとし、八重姫(演:新垣結衣)とは一切縁を切らせる旨の起請文を書かせることで手打ちに。
伊東祐親としては納得しかねる内容ながら、大庭景親は伊東以上の勢力を有しており、ここで逆らうのは得策ではありません。
伊東と北条の双方矛を納め、伊東屋敷への還り道中、頼朝公から密命を受けた工藤祐経(演:坪倉由幸)が所領と妻を奪われた怨みを晴らすべく伊東祐親を襲撃。
しかし息子の河津祐泰(演:山口祥行)と伊東祐清(演:竹財輝之助)がこれを撃退、任務に失敗した工藤祐経は逃走しますが、伊東祐親はこれを捨て置くことにしました。
先が思いやられる……頭を抱える義時
さて、包囲を脱出した義時と頼朝公の二人は富士の裾野まで逃げて来て、そこで狩りに来ていた頼朝公の乳兄弟・山内首藤経俊(演:山口馬木也)と出逢います。
頼朝公が現状を説明すると
「源氏への恩を忘れていない者や平家への恨みを持つ者は坂東にも多く、誰もが頼朝の挙兵を心待ちにしている(82ページ)」
などと持ち上げました。
そんな言葉に気をよくしたのか、ほとぼりも冷めたと思ったのか、経俊と別れた二人が北条屋敷に戻って来ると、頼朝公の北条家預かりが決まっていたという次第。
最初は「食べ物の好き嫌いなど言える立場ではない」などと神妙なことを言っていた頼朝公でしたが、いざ食事の前になると安達盛長(演:野添義弘)を通じて、やれ魚の小骨は取り除けだの、貝類は殻がめんどくさいから嫌いだなどと注文をつけてくるタヌキぶり。
前回の滞在ですっかり「ぞっこん」になっていた姉の北条政子(演:小池栄子)が頼朝公の毒牙にかからぬよう父・時政に進言した義時でしたが、京都から新妻“りく(演:宮沢りえ)”を迎える準備で有頂天な父の耳には入りません。
先が思いやられる義時の元へ三浦義村(演:山本耕史)がやって来て、北条家の危機を救うべく大庭に仲裁を求めたのは自分だと恩に着せるが、正直なところ気の重い義時でした。