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国のためなら反逆の罪も覚悟!江戸時代の三大お家騒動「黒田騒動」をご紹介

国のためなら反逆の罪も覚悟!江戸時代の三大お家騒動「黒田騒動」をご紹介

みなさんは、江戸時代の「三大お家騒動」というものをご存じですか?

今回ご紹介する「黒田騒動(くろだそうどう)」にくわえ、「伊達騒動(だてそうどう)」、「加賀騒動(かがそうどう)」または「仙石騒動(せんごくそうどう)」がそれにあたります。

歌舞伎の演目にもなった、江戸時代に起きた三大お家騒動のひとつ「伊達騒動」を紹介

みなさんは、「お家騒動」と聞いてどんなイメージを持ちますか?家督争いや、企業の主導権争いなど、ドロドロした印象があるのではないでしょうか。そんなお家騒動があったのは、現代だけでなく、江戸時代も…

お家騒動というと、血なまぐさいイメージがあるかもしれませんが、今回ご紹介する黒田騒動は、三大お家騒動のなかで唯一処分時に死者が出なかったことでも知られています。

黒田騒動とは?

黒田騒動は、江戸時代の前期に福岡藩で起きたお家騒動です。「栗山大膳事件(くりやまだいぜんじけん)」と呼ばれることもあります。

主役はたったの2人で、筑前52万石の黒田忠之(くろだただゆき・2代藩主)と、後見役の栗山大膳だけです。忠之は新藩主となったあと、自分勝手な行動が続き、これに大膳が注意をしても退けられてしまいます。

そこで大膳は幕府に「忠之が謀反を企てている」と訴えるという思い切った行動を起こします。それは、藩取り潰しをなんとか逃れるため、自身が「主に対する反逆の罪」に問われてしまうことも覚悟したうえでの、賭けのような行動でした。

黒田騒動は、君主を守るための騒動だったところに、その特徴がうかがえます。

2ページ目 幕府の判断と栗山大膳のその後

 

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