仏の嘘は方便、武士の嘘は武略!嘘をついて未来を変えた武将たちを紹介:2ページ目
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敵将を信用させて小田原城を奪い取った北条早雲
小田原城は総構が約9kmも張り巡らされていた、戦国時代屈指の堅牢な城です。北条早雲(ほうじょうそううん)は手始めに、小田原城の城主である大森藤頼へ贈り物をして近づきました。
その後、早雲は藤頼の信頼を得ると、鹿狩りの獲物が藤頼の領内に逃げ込んでしまったので、勢子を入れてもいいかと頼みます。
早雲のことを信じきっていた藤頼はあっさり許可してしまい、早雲はらくらくと勢子に扮した兵や千頭の牛を箱根山へと忍び込ませることに成功しました。
そしてその夜、早雲は箱根山に忍び込ませた勢子に扮した兵や千頭の牛と共に小田原城へ攻め込みました。
内側から攻め込まれた小田原城内はパニックとなり、あっという間に制圧されてしまいました。
この早雲の逸話が作り話ではないのかという一説もありますが、この逸話をモチーフに作られた銅像が小田原駅前にあります。
小田原城は攻めこむのが難しい城であるといわれていますが、北条早雲は相模の大名である大森藤頼を信用させ、内側から攻め込むことで、見事、小田原城を奪い取ることに成功しました。
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