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敵がいてこそ仕事はできる!幕末〜明治時代を駆け抜けた勝海舟の痛快な格言

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みんなの顔色をうかがって、予定調和で物事がそれなり上手く進んだように見えても、それはあなたの仕事ではなく、誰がやっても同じなりゆきの結果に過ぎません。

それよりもむしろ、自分が是と確信したなら、万難を排して変革を断行してこそ政治家じゃないか。ただ有権者の人気取りに終始して、ロクに自分の理念も政策もない昨今の議員たちを予見しているようですね。

また、周囲がなまじ味方と思えば遠慮や忖度が出て、存分に腕が振るえないこともありますが、最初から「みんな敵だ」と開き直っていれば、まさに「当たるを幸い」思い切り仕事が出来るというもの。

つまらぬヤツなど味方には要らぬ、天下公益に供せんとする我が志を理解できる者こそ、我が真の友である……この自由闊達なスケールは、現代の私たちも少し見習いたいところです。

※参考文献:
斎藤孝『幕末維新志士たちの名言』日経文芸文庫、2014年2月
巌本善治 編『新訂 海舟座談』岩波文庫、1983年2月

 

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