カステラの上に桃!?長崎で雛祭りの日に食べる桃カステラが最高に可愛い!:2ページ目
2ページ目: 1 2
なぜ桃…?カステラの上に桃が乗った桃カステラとは
そのカステラが日本で最初に伝わった長崎では、3月3日の雛祭りに桃カステラを食べる。
桃は中国では古くから不老長寿の果実とされ縁起の良い果物であった。唐人屋敷が形成されるほど中国との付き合いが親密だった長崎では、そういった中国文化が浸透していたことから、縁起菓子として桃カステラが誕生した。
もともとは初節句のお祝いをしてくれた相手の長寿を願い、お返しとして桃カステラを贈っていたが、次第に「桃」の節句にちなみ、女の子の健康を願って雛祭りに食べてるようになった。
ポルトガルから伝来したカステラの上に中国の思想を乗せるという、長崎の「ちゃんぽん(いろんなものを混ぜる)文化」をまるで表したようなお菓子である。
それにしても形といい色といい、飾っておきたくなるほどの可愛らしさ。
基本的に桃の節句に食べるものだが、長崎では観光客向けに通年で販売しているカステラ店もあるので、ぜひチェックしてみてほしい。
ページ: 1 2