胡瓜、胡麻・・・「胡」がつくのはシルクロードを通った証拠?:2ページ目
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まだまだある「胡」がつくもの
唐代の詩人、李白は大の酒飲みで、毎晩「胡人」が営む居酒屋に入り浸っていたといいます。
彼が愛したのは「胡酒」つまりワイン。盃を片手に眺めていたのは、「胡弓」の奏でる「胡曲」(外国の音楽)に合わせて「胡姫」(異国の美女)が舞う「胡旋舞」(ぐるぐる旋回するダンス)。
ときには酔っぱらってイスから転げ落ち、「胡坐」(あぐら)をかいていたかもしれません。
またイラン風の広い折り襟のついた服は胡服、餃子や麺類など小麦粉をつかった料理もかつては胡食と呼ばれました。
正倉院宝物の中にある有名な漆胡瓶(しっこへい)も「胡」が付きます。ペルシャ風の漆の瓶ということですね。
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