大河ドラマ「麒麟がくる」で女優・川口春奈が演じる信長の妻「濃姫」とはどのような人物?:2ページ目
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濃姫、織田信長に嫁ぐ
その頃の織田信長は、天下の大うつけと呼ばれており、海のものとも山のものとも分からない人物でした。ついに輿入れするとなった時、道三は濃姫を呼び出しました。そして、小刀を彼女に差し出し、「もしも織田信長が世間の噂どおりに大うつけであった場合には、この懐剣でヤツを殺すのじゃ」と命じたのです。
濃姫はその懐剣を受け取り、こう答えたと伝わります。「この懐剣は、いつか父上に向けられるかもしれませぬ」。これを聞いた道三は、わが娘ながらあっぱれと喜んだといいます。
濃姫は、父の敵方に嫁ぐという意味を充分に理解し、それほど覚悟をもって織田信長のもとに輿入れしていったのです。
2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、2020年1月19日(日)よりNHK総合、BSプレミアム、BS4Kで放送スタート。初回は75分拡大版での放送となります。
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