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江戸時代に将軍に仕え実際に隠密活動をしていたリアル忍者「御庭番」とは?

江戸時代に将軍に仕え実際に隠密活動をしていたリアル忍者「御庭番」とは?

なぜ彼らが庭にいたかというと、将軍というのは基本的に供連れの者が必ずいて、1人になれる自由な機会もなく、限られた機会に、江戸城の中でも限られた部屋に入る事の出来る、身分の高い人しかお目通りする事は出来ませんでした。

しかもその場合も、ほとんどは将軍の顔も見る事が出来ず、「ハハーッ」とかしこまっていることしかできませんでした。しかし、将軍が「気晴らしにちょっと庭に出てくる」と言った時だけは、そうした堅苦しい形式をとる事ができませんよね。

必然的に、少ない供の者だけを連れて、気さくに御庭を散歩、というシチュエーションができあがります。その時こそが、将軍のねらい目だったのです。

将軍吉宗のねらい

つまり、身分の低い忍者などが将軍に直接お目通りする事などもってのほかで、将軍が何か私的に隠密裏に調べてほしい物事が沸いた時に直接命令も受けられない。

しかしその隠密を、あえて御庭番という役職につけて常に庭に居させるようにすれば、将軍が散歩という名目でふらっと庭に出てきた時に、将軍から直接の命令を受けて秘密裡に諜報活動を行うこともできたのです。

 

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