せんとくんを生んだ奈良で、地元PRする「和風アイドル」募集中
奈良県天理市の音楽レーベル経営者さんが、和風アイドルを募集してるそうです。何でも「アイドルの魅力を生かし、歴史や文化に恵まれた奈良を若い世代にもPRするのが狙い」で「奈良のアイドルらしく和のイメージで、着物を現代風にアレンジした衣装を考えている」そうで「メンバーそれぞれが担当の寺社をPRするなどしていきたい」と考えてるんだとか。
「奈良時代の文化といえば、国風文化ではなく唐風文化だったような」
「奈良時代に今のような形の着物が存在してたか、ちょっとわからないような」
「そもそもご当地アイドルで町おこしという手法も、今ではやや飽和気味のような」
などと思ったあなたは、悪いですが、甘い。忘れてもらいたくないのは、奈良があの「せんとくん」を生んだ県だということです。
遷都1300年記念のキャラクターとして登場したとたん「可愛くない」「可愛くないというか、むしろ怖い」などの声が内外から沸き起こった、せんとくん。その声はどんどん大きくなり、騒動化。地元を越えて全国区の大騒ぎとなり、そしてその大騒ぎは結果として、奈良に絶大な宣伝効果をもたらしました。
その後、せんとくんがすっかり人気者となり、名実ともに県のマスコットとして定着してるのはご存知の通り。奈良の人たちはこれらの経緯から「騒動の中から人気者を生むプロモーションのノウハウ」を獲得してるのもしれないのです。そしてそのノウハウを、ゆるキャラのみならずアイドルへ転用したら・・・。
ひょっとするとこの「和風アイドル」、騒ぎを起こすべく、とんでもなく「攻め」な姿でわたしたちの前に現れるかもしれません。着物に、角。顔が、大仏。鹿せんべいを食べながら、歌。あるいはもう、想像もつかないような何か。とにかく、奈良の和風アイドルに要注目です。
奈良PR 和風アイドル募る 読売新聞