全国の宿泊できるお寺をスマホで手軽に検索&予約できる「テラハク」
2018年6月15日から施行される住宅宿泊事業法(民泊新法)で、お寺への民泊が全国で可能になります。
民泊新法のスタートに合わせて、リリースとなる「テラハク」は、全国の宿泊できるお寺をスマホやパソコンから検索&予約できる新しいサービス。お寺に泊まる、という特別な体験が、もっと手軽に身近にできるようになりそうです。
お寺には宿坊と呼ばれる宿泊施設を持つ寺院もありますが、本来は僧侶が宿泊したり、参拝者が心身を清めるための場所で、一般には開放されていませんでした。現在では、観光客などの宿泊の受け入れもされるようになり、施設やサービスの充実、寺社文化の体験や景観をじっくりと堪能できるなど、時代とともに変化し、宿坊の役割は広がりをみせています。
現在、テラハクでは民泊を受け入れるお寺の事前登録を受付中。サービスのスタート時には、琵琶湖一望の名刹、三井寺(園城寺)も参加が決定しています。他にも約100施設がテラハクへの参加を予定しているそうです。
テラハクでは、世界的なオンライン宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム」、「Airbnb」とも業務提携。海外からの旅行客からのニーズにもこたえ、盛り上がりを見せている宿坊ブームの日本国内からの予約もシンプルに可能になります。ブッキング・ドットコムからの予約は7月18日から開始とのことです。
お寺の宿泊受け入れが全国で開始するメリットは、宿泊者側だけのものではありません。お寺への民泊は、お寺と地域を活性化させる絶好の機会なのです。これまでアクセスが難しかった地域へも足を伸ばせたり、お寺を滞在拠点として滞在時間が長くなることで、お寺の文化、周辺地域の観光をじっくりと楽しんでもらえて、経済効果も期待できます。テラハクでは、宿泊を提供する寺院へのサポートも可能となっていますので、宿坊経営が初めてでも安心です。空き部屋をお持ちの寺院関係者の方は、ご一考してみてはいかがでしょうか。
宿泊だけでなくお寺での「体験」も検索できるのがテラハクのいいところ。旅行客としては、座禅体験、写経体験など、一度やってみたかったアクティビティで、宿泊先のお寺を選ぶのも旅の楽しみです。
民泊新法の施行まではもうすぐ。今年の夏休みは、お寺で過ごしてみてはいかがでしょうか。日帰り参拝では見えない、宿泊するから分かるお寺の魅力が堪能できそうです。