源氏物語など平安時代の物語を描いた作品が集う「物語をえがく – 王朝文学からお伽草子まで」
古来より物語は、絵に描かれて楽しまれてきました。根津美術館で開催されるコレクション展「物語をえがくー 王朝文学からお伽草子までー」では、古くから親しまれてきた作品が集まります。
物語を描いたものといえば絵巻が代表的ですが、中世までは冊子や色紙などにも描かれていました。4大絵巻と言われる源氏物語の中にも伊勢物語が絵巻物として登場します。近世になると物語の絵は大画面の屏風にも描かれるようになり、室内に物語が華を添えました。
本展では平安時代に描かれた伊勢物語や源氏物語の王朝文学から、平家物語、曾我物語、西行物語、酒呑童子をはじめとするお伽草子まで、さまざまな物語を描いた色とりどりの絵画作品を集めます。物語をダイジェストで表現したり、一場面を効果的に見せたりと表現方法も多彩。描かれ方の違いに着目しながらご鑑賞ください。
多彩な物語の数々を絵で楽しんでみるのもまた一興。展示予定作品のなかの一つ、朱点童子絵巻では酔いつぶれて寝ている鬼がカワイイですよ。
物語をえがくー 王朝文学からお伽草子までー
会期:2015年11月14日(土)〜12月23日(水・祝)
開館時間:午前10時〜午後5時 入館は午後4時30分まで
入館料:一般¥1000(¥900)学生¥800(¥700)中学生以下は無料 ※カッコ内は前売料金
会場:根津美術館