源頼朝?足利直義?”あの武人像”が頼朝公だと言える根拠がコチラ【鎌倉殿の13人】
皆さん、この肖像画は誰でしょうか。
「知ってるよ。足利直義(あしかが ただよし)でしょ?」
「て言うか、まだ源頼朝(みなもとの よりとも)なんて思ってる人いるの?」
世情に敏(さと)い方々からそんな声も聞こえてきそうですが、果たして本当にそうでしょうか。
頼朝だ、いや直義だ……論争はいまだに決着をみないため、とりあえず昨今は「伝」源頼朝肖像、つまり「(実際のところは不明だけれど)源頼朝と伝わってきた肖像」という扱いにされています。
ちなみに、この肖像画が「頼朝公ではなく、足利直義である」という新説が提唱されたのは平成7年(1995年)。
美術史研究者である米倉迪夫氏がその著書『源頼朝像』において主張され、昨今ではこの新説が主導権を握った感があります。
しかし、筆者はこちらの肖像画を頼朝だと確信しています。もちろん、そう言うからにはそれなりの根拠も示さねばなりません。
そこで今回はなぜ、この肖像画が頼朝だと言えるのか……その理由について、一説を紹介。昔の日本人が、どういうことを重んじて来たのか、その美意識にご共感いただけたら嬉しいです。
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