完全食品、納豆の秘密に迫る!
納豆は日本で昔から食べられている食品の1つです。
湿気の多い日本の食文化は、菌によって発酵させる発酵食品と密接な関わりがあるわけですが、納豆もそんな発酵食品の1つです。
納豆が体に良いというのは周知の事実。ではなぜそんなに体に良いのでしょうか?
それは、納豆がほとんど完全食品と言って良いほどバランス良く様々な栄養を含んでいるからです。
まず大豆が原料ですからタンパク質、そして植物性脂肪・必須アミノ酸・ビタミン・ミネラル・食物繊維・酵素、などなど、体に必要な栄養のほとんどが入っているのです。
では、逆に入っていない栄養は何かと言うと、ビタミンCとビタミンAです。こればかりは入っていませんので、何か他の食品と組み合わせる必要があります。
必要な栄養を補い合う組み合わせとしては、ネギを納豆に混ぜるというのがおすすめです。刻んでまぜるだけですので手軽にできますし、昔からあるオーソドックスな組み合わせなので、どなたでも無理なく食べられるんじゃないでしょうか。
納豆が最もおいしいのは500回混ぜたとき
500回!これはちょっと多い数字ですが、納豆は混ぜれば混ぜるほど旨みが増して、500回がその限界値なんだそうです。
つまり最高においしい納豆は500回かき混ぜた納豆ということ。
では、なぜ納豆はかき混ぜるとおいしくなるのでしょうか?
それは、納豆の旨み成分であるグルタミン酸とアミノ酸の結合を切るためです。
何もしていない状態ですと、この2つの旨み成分は結合してポリグルタミン酸という状態で存在しています。しかし、この状態だとあまり旨みは強くないそうです。
結合を切ると旨みが増して感じられますので、かき混ぜるとおいしくなるというわけです。
魯山人の納豆作法では305回かき混ぜるとなっていますが、これはもしかすると魯山人好みの味にするには305回混ぜた時の旨みがちょうどいいということなのかもしれません。
自分好みの旨み具合が出せる回数を探してみるのも楽しそうですね。
手軽に食べられる納豆スナック
最近では納豆を使ったお菓子もたくさん発売されています。
納豆チョコやなっとうおこし・乾燥納豆・スナック菓子にも納豆を使用したものがあります。
納豆はネバネバするので朝の忙しい時間や、仕事の合間のランチなどではなかなか食べづらい食材の1つです。
しかし、このようにつまんで食べられる状態になっていれば、すぐに食べられますし、ネバネバで汚れることもありません。
忙しい毎日には、新感覚のお菓子で納豆を取り入れるのも良いかもしれません。