徳島県 阿波和紙伝統産業会館が「楮・三椏刈取り十字軍」の参戦者を募集中
徳島県吉野川市にある阿波和紙伝統産業会館が、十字軍の参加者を募集してるそうです。
といっても、和紙の聖地を奪還するためにどっかへ闘いに行くといった、物騒な話ではありません。というより、むしろそんな冗談よりもっと重要かつ切実な目的を持った十字軍だったりします。この十字軍のフルネームは「楮・三椏刈取り十字軍」。そう、手漉和紙の原料である楮 = コウゾと、三椏 = ミツマタを、刈り取る十字軍なのです。
公式サイトのページには、「楮や三椏が原料であるということは知っていても、どの部分がどのように原料となっていくかはなかなか『?』な方が多いようです。」なる記述があります。正直、私もよくわかりません。同様にわからんという方は、多いんじゃないでしょうか。「楮・三椏刈取り十字軍」は、そんな知ってるようで全然知らない手漉和紙の生成プロセスを、とことん体験的に知ることができる、いわば特別研修会です。
「十字軍」の日程は、2日間。初日は楮&三椏の刈り取り収穫に始まり、蒸し上げ、皮剥き、白皮作業といった原料処理。そして2日目は、実際に手漉和紙を漉く体験実習。2日間のプログラムだけで和紙を自在に漉けるようにはなれないでしょうが、でも和紙が、いや紙が、どこからどうやって生まれるのかという知見は自分の体に叩き込めるはず。昔の人が紙に対して持ってたであろうフィジカルな認識を、正に「奪還」できるというわけです。
「楮・三椏刈取り十字軍」の開催日時は、2014年1月25日から翌日の26日。時間は両日とも9:00から16:00。参加費は2日間で2000円。25日8時30分から阿波和紙伝統産業会館で受付を開始し、定員は15名。高校生以上で、2日連続講習が可能であることが参加の条件だそうです。和紙や紙全般に興味がある方は、「参戦」してみてはいかがでしょうか。
楮・三椏刈取り十字軍 – アワガミファクトリー
阿波和紙伝統産業会館 – アワガミファクトリー