エンターテイメント - 日本文化と今をつなぐ。Japaaan

猿之助&染五郎でやじきた!シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」が全国公開

猿之助&染五郎でやじきた!シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」が全国公開

6月3日より松竹のシネマ歌舞伎にて、新作歌舞伎東海道中膝栗毛〈やじきた〉の上映が始まります。ご存じ十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の歌舞伎バージョンが、スクリーンで楽しめます。主演は今をときめく人気俳優のお二人。弥次さんを七世市川染五郎さん、喜多さんは四世市川猿之助さんが演じます。

見どころは、普段の歌舞伎ではありえない舞台演出、若い人にも楽しめるようアレンジされた設定でしょう。百聞は一見にしかずということで、染五郎と猿之助タッグが今回の「やじきた」の魅力をラップで紹介しています。では、『特別動画 Cinema Kabuki “YJKT”』をご覧ください。

本物の水を使った演出や、染五郎さんの十八番である宙乗りも、いつにも増してど派手かつ豪華です。東海道をはるかに超えてラスベガスにまで行ってしまうというのも笑えますね。

ところで、このやじさんときたさん、いったい何者なのかご存知ですか?

原作では、二人は江戸神田八丁堀に住んでおり(江戸の戯作に出てくるおかしな人たちは必ずここに住んでいる)、弥次さんこと弥次郎兵衛は、栃の実の粉を混ぜたうどんを作る栃麺屋の亭主。喜多さんこと喜多八はその居候です。ちなみに出発当時、弥次さん50歳、喜多さん30歳。二人の年の差に驚きですが、実は二人とも江戸っ子ではなく、静岡県出身という意外な設定。

弥次さんは駿河の裕福な商家でボンボン暮らしでしたが、遊びすぎて借金の山が駿河国だけに富士山レベルに膨れて、江戸に夜逃げ。一体何して遊んでそんな事になったのかと思いますが、一つの原因は喜多さんでした。なんと喜多さんは、旅役者修業のかたわら陰間(男娼)をしていました。そう。実は二人はデキていました。20歳も年下の可愛い喜多さんに入れあげてしまった弥次さんは、随分つぎ込んだ挙句に二人駆け落ち同然で江戸に出てしまったんです。

その後弥次さんは江戸で女房をもらいますが、ひょんなことで離縁。新しく迎えた奥さんはすぐに亡くなり、更には喜多さんが雇い主に愛想を尽かされて仕事をクビになってしまいます。二人は嫌なことだらけの日常に飽き飽きして家財一式を売り払い、東海道の旅に出るのです。

さて、こんなぶっ飛んだ設定の原作が、新しいことへの挑戦が大好きな染五郎&猿之助の手にかかれば、十返舎一九もビックリ仰天の「やじきた」が飛び出すこと間違いなしです。世の中に「飽き果てた」みなさま、ぜひ劇場で平成のやじきたと一緒に、珍道中してみませんか。

公式サイト:シネマ歌舞伎 | 松竹

 

RELATED 関連する記事

 
閉じる