歴史・文化 - 日本文化と今をつなぐ。Japaaan

1年のうち2日しか営業しない駅 JR予讃線・津島ノ宮駅

1年のうち2日しか営業しない駅 JR予讃線・津島ノ宮駅

香川県には、1年のうち2日しか営業しない駅があります。

讃岐と伊予を結ぶ、JR四国の予讃線。その予讃線が香川西部の海岸線を走る時に見える、海の中にポツンと浮かぶ小さな島。対岸と長い橋で繋がったその小さな島・津島の最寄り駅が、津島ノ宮駅です。1年のうち、実に363日は電車が通過しますが、れっきとした駅です。津島ノ宮駅が営業を行なうのは、津島にある神社・津嶋神社の夏季大祭が行なわれる8月4日・5日の2日間だけ。休止扱いの駅を除けば、日本一営業日数の少ない駅であります。

津嶋神社は、「こどもの守り神」として知られてます。昔、この浦から女の歌声が聞こえるのを怪しんだ村人たちが、巫女さんに尋ねてみると「我は海の神。島に木を植えろ。村の子供を守ってやる」と神託。で、村人達は津島に神社を建立、夏には祭りを行なうようになったんだとか。


奇岩が連なる島の外観は、女の歌声など聞こえなくても充分に「神」的です。近世に入ってつけられたという長大な橋もまた、予讃線に乗って海を眺めたことのある方なら誰もが「何、あれ」と思わず目を見張る凄みがあります。が、この島がさらに凄いのは、そのあまりの「期間限定」ぶりです。

神楽奉納から花火大会まで、お祭りらしい催事が盛りだくさんの津嶋神社・夏季大祭には、現在も全国からのべ10万人におよぶ参拝者が訪れるといいます。そんなに人気があるなら、最寄り駅も通年営業にしたらいいじゃないかと思いたくなりますが、あいにくこの神社、いやこの島、参拝できるのは夏季大祭の2日間。橋も、この両日しか渡れません。駅だけでなく、島そのものの営業も、2日間だけなのです。いや、島の営業が2日間だけだから、駅の営業も2日間だけになったというべきでしょうか。


営業当日の津島ノ宮駅は、実に「臨時駅」な風情でいっぱいです。急なカーブに設けられた簡素なホームへ、電車は傾きながら停車。ドアとホームの間に大きな隙間が空くため、派遣された職員さんたちが子供やお年寄りの乗降をサポートする姿は、この駅の風物詩になってます。もちろん「日本一営業日数の少ない駅」なんてのが大好きで、日本各地から18きっぷでやってくる鉄っちゃんもまた、この駅の風物詩であります。

津島ノ宮駅 – wikipedia

こどもの守り神 津嶋神社 – 津嶋神社 公式サイト

 

RELATED 関連する記事

 
閉じる