仲間たちにモテ自慢?新撰組の鬼の副長・土方歳三のお茶目?な一面とは

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各媒体で人気の新撰組・土方歳三

「新選組」といえば、幕末の京都において反幕府勢力を取り締まり、後に旧幕府軍の一員として戊辰戦争に従事した武装組織のこと。その人気は歴史ファンを中心にとても高く、大河ドラマや映画、小説、漫画などの題材として、何度も取り上げられています。

また舞台でも、劇団HumanDustUnionにより2009(平成21)~2011(平成23)年に新選組をモチーフにした『オンボロ屋根から見る夢は・・・』の第三部が上演されたのをはじめとして、これまた数多く取り上げられてきました。

そんな新選組のメンバーの中でも、局長の近藤勇や一番組組長の沖田総司と並びひときわ人気が高いのが、「鬼の副長」と呼ばれた土方歳三(ひじかた としぞう)です。

土方歳三は、天保6(1835)年5月5日に武蔵国多摩郡石田村(現・東京都日野市石田)で、農家の10人兄弟の末っ子として誕生しました。父と母を早く亡くしたために次兄夫婦によって育てられた土方は、幼少時は「バラガキ(触れると怪我をするバラの棘のような不良少年)」と呼ばれていたことからも分かるように、相当やんちゃな少年だったようです。

やがて江戸の天然理心流剣術の道場「試衛館(しえいかん)」に入門した彼は、指導に来ていた後の新選組局長・近藤勇と運命の出会いを果たします。

「鬼の副長」異名の所以は?

土方歳三が「鬼の副長」と呼ばれるようになったのは、いったいなぜなのでしょうか?その理由は、土方が隊員たちをまとめるために厳しい掟を設け、破ったものは容赦なく粛清したという史実によるもの。

倒幕派の人物を殺した数よりも、新撰組内での内ゲバで殺された人数の方が多かったとさえ言われていることから、いかにその掟が厳しかったかが伺えます。

なぜ、そこまで厳しい掟が必要だったのでしょうか?

2ページ目 「鬼」の意外な一面とは?

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