恥ずかしくて堂々と歩けない!屈辱的すぎる江戸時代の入れ墨刑、一挙大公開!:3ページ目
おでこに「×」や「犬」の字!屈辱的すぎる…
しかし、腕への入墨なんてまだ序の口です。なんたって袖で隠せますから、なんとか第2の人生をやり直す事もできるでしょう。ところが、「これはどうしようもないな」と思わざるを得ないのが、いくつかの地方で行われていた額への入墨です。キン肉マンのようにかっこよければいいのですが、これは別物。
阿波では肘下に三本線に合わせ、額にも三本線が引かれました。鏡を見るたびに「げーっ、なにこれかっこわるいよう」と泣きたくなりそうです。
肥前では、さらに分かりやすく額に「×」印を彫り入れました。
出典:徳川禁令考後聚(第四帙)
最も瞠目すべきは、芸州広島。こちらはなんと、犯罪を重ねるごとに入墨が進化する方式。どういう事かというと、1度目には「一」、2度目にはカタカナの「ナ」、3度目にはとうとう「犬」の字にしてしまうという、なんとも屈辱的な入墨刑だったのです。
出典:徳川禁令考後聚(第四帙)(矢印加筆/筆者)
「ナ」まで行ってしまったらもう「犬」までコンプリートした方が・・・というのは冗談ですが、「肉」ならぬ「犬」文字を額に刻まれた強者は何人いたのでしょうか・・・。
トップ画像:出典 徳川禁令考後聚(第四帙)国会図書館蔵 合成加工/筆者