吉原の三大行事
吉原では様々な行事が行われますが、3大行事といえば、春の夜桜、玉菊灯籠(たまぎくとうろう)、俄(にわか)。春は、吉原に運び込まれた開花直前の桜の下で行われる花魁道中を一目見ようと、多くの人が見物に訪れたそう。
7月いっぱい行われる玉菊灯籠では、引手茶屋の軒先に灯籠をつるします。かつて吉原内の角町の玉菊太夫は、才色兼備で慕われる人柄だったものの、大酒がたたって25歳という若さで生涯を終えました。玉菊灯籠は、玉菊を偲んで引手茶屋の有志が灯籠を飾り霊を弔ったのが始まりで、毎年行われる恒例行事になったとか。
8月に行われる俄は、賑やかなパレードです。芸者、そして引手茶屋や妓楼の奉公人も参加し、鳴り物付きで踊りや芝居をしながら練り歩くのですから、これもきっと見物客が多かったことでしょう。