舞妓さんになるための条件もいろいろ。ホンモノの舞妓さんになる方法:2ページ目
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舞妓さんになるための条件
舞妓さんになるには、いくつかの条件があります。
まずは年齢です。昔は、12歳くらいの舞妓さんもいましたが、現代では義務教育終了後ということで15歳以上から応募できるようになっています。また、上限は20歳となっています。
身長はあまり高すぎない方が良いとされています。具体的に何センチまで、という基準はありませんが、舞妓さんは「おこぼ」と呼ばれる独特の高下駄を履きます。この高さが10センチはあるため、身長の基準もそれを考慮して、というわけです。
もちろん、容姿も重要視されることは言うまでもありませんし、舞妓としての5年間にわたる厳しい修行に耐えられるだけの根性も求められます。
これらの条件を満たしているかどうか、置屋の女将さんは面接の時にチェックしています。そして「舞妓になる適性がある」と認められると、晴れて置屋に採用となるのです。
置屋に入ってからは…
元々「舞妓」というのは、「芸妓」になるための修行をする見習い期間です。ですから、舞妓の前段階である仕込み期間を終えて、晴れて舞妓さんになりお座敷に上がるようになっても給料はなく、収入はご祝儀やお小遣い程度となります。代わりに、衣食住などの生活は全て置屋が面倒をみてくれますし、芸事の稽古代なども全て置屋が持ってくれます。
舞妓さんになるための修行は大変に厳しいもので、休みは月2回の公休日のみ。相部屋で、ひとりの自由な時間はありません。そのため、半数以上の仕込みさんが耐えられずに辞めていきます。
華やかに見える舞妓さんたちは、過酷な修行の日々を耐え抜くことで、なおいっそう輝きを増しているのかもしれません。
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