夏の着物として代表的な織物のひとつ「小千谷縮(おぢやちぢみ)」。新潟県小千谷市を中心として生産されている麻織物で、国の重要無形文化財にも指定されています。
小千谷縮は表面に「しぼ」と呼ばれる凹凸があるのが特徴で、これは糸の段階で緯(よこ)糸に強い撚りをかけながら布を織り、織り上がったものをお湯の中で丹念に強くも揉み込むことでこの独特な風合いが生まれています。
小千谷縮が生まれる工程ではさらに「雪晒し」というものがあります。これは冬の時期に雪の上に麻布を晒すことで、麻布が漂白される効果があるそうです。
その小千谷縮の雪晒しの光景が動画で公開されていました。とっても素敵な映像だったので紹介します。
一面真白な雪上に織り上げられた反物が並べられます。
ドローンを使っての空撮も行われており、4Kのとても素敵な映像になっています。
こちらの映像も素敵です。
夏の着物として人気の織物が冬の時期にこういった工程を経るというのは、はっきりとした四季がある日本ならではの光景、文化とも言えるでしょうね。
夏に向けて、今年は小千谷縮の仕立ても考えてみてはいかがでしょうか?
参考: 小千谷市ホームページ, 小千谷縮.jp