かなりツボったwww 室町時代に描かれた絵入本「苅萱(かるかや)」の素朴すぎる世界観よ
昨日紹介した室町時代に刊行された絵巻「築島物語絵巻」。人の心をぐっと掴む味わい深いタッチは何度見てもなごみます。
何だよこの愛らしさ!室町時代の脱力系絵巻「築島物語絵巻」のユルかわさがかなりハイクラス
室町時代に作られた2巻10図からなる絵巻「築島物語絵巻」の素朴さがたまりません!Japaaanでは江戸時代に描かれた日本画を紹介することが多いのですが、今回は室町時代に描かれたとっても愛らしい…
今回紹介するのは2013年に日本民藝館で行われた「つきしま かるかや」という展覧会で築島とともに展覧会タイトルにもなっている「苅萱(かるかや)」です。
「苅萱」は苅萱道心と名乗り修行を続ける父と、母とともに父親探しの旅に出る息子 石童丸の逸話「苅萱伝説」を描いた絵入本で、室町時代に刊行されました。
そして苅萱に描かれている絵が、築島の絵のタッチに負けず劣らずのユルさっぷりなんです。
ほら!いい味出てる!手前の人とか小さすぎるしw 奥の人の帽子の描き方、もうちょっとガンバろうよ…。
絵入本「苅萱」は日本民藝館の設立者 柳宗悦(やなぎむねよし)とも親交があった国文学者の横山重が1950年代に発見したもの。ちなみに室町時代に描かれたこのような素朴な作品の総称を「素朴絵」と呼ぶそう。
平成の私たちが見ると、人の顔が小学生が描くレベルのようにも思えるのですが、当時の人たちはこの作品を見てどのように感じていたんでしょうね。
あえて素朴に描いたのか?それとも純粋に策略なく描いた結果がこのテイストになったのか?とてもきになるところです。
花や雲を描くタッチはなかなかいい味出てるんですが、やはり人物となると素朴感がハンパない。線が細く頼りない感じもユルさを煽ってますよね。
ぜひとも「築島物語絵巻」「苅萱」の展覧会を開催していただきたいものです。両作品ともかなりパンチ力のある作品ですもんね。
via: 50 Watts