印籠やたばこ入れなどを帯に提げて持ち歩くとき、江戸時代の男たちは「根付(ねつけ)」と呼ばれる留め具をつけて着用していました。
東京・墨田区のたばこと塩の博物館で2016年4月2日から開催される特別展「細密工芸の華 根付と提げ物」は、根付や印籠・たばこ入れなど450点以上が展示されるかな〜り興味深い展覧会です。
現代においてもそうですが、江戸時代からやはり男というものは凝り性が多かったようで、持ち歩く根付にもこだわりを求め、様々な形の根付が制作されていました。
特別展「細密工芸の華」では古典根付から現代根付までなんと370点を超える作品が展示されます。象牙・鹿角・木などさまざまな素材、そしてさまざまなデザインで作られた根付を間近でじっくり楽しめるわけです。
江戸時代に多く作られた根付は一つの美術作品として評価されていくこととなり、明治維新後には根付に見られる細部までこだわり抜かれた職人の技は日本文化の象徴として海外で評価されていくこととなります。
日本には根付をコレクションしている人も少なくなく、骨董品としては人気の部類に入ると思います。さらに海外にもコレクターがいるというから根付は深い。
さらに展覧会では巾着、印籠、たばこ入れなど「提げ物」と呼ばれるアイテムも約80点を展示。
ちょっとこれはかなり怖い展示会になりそう…。何が怖いかって? 大人の男のコレクター魂に火がついてしまうのが怖いのです。皆様もご注意を。
「細密工芸の華 根付と提げ物」は2016年4月2日(土)~7月3日(日)の期間、たばこと塩の博物館で開催されます。