「お菓子をよこさにゃ、あやかすぞ！」

そんなかけ声とともに、日本最古の遊園地・花やしきに妖かし（＝妖怪）たちが大集結！

10月31日は、渋谷の街などで西洋のモンスターたちが暴れまわるハロウィンの日。しかし、花やしきに集まったのは、おっとりしていて礼儀正しく、人間には決して危害を加えない、気のいい妖かしばかり。「あやかすぞ！」※と言いながらも、子どもたちにお菓子を配ったり、撮影に応じたり……。怪しくも楽しい和風ハロウィンの様子を紹介します！

※あやかす＝だます。たぶらかす。愚弄する。邪魔する。世話をかける。

昼の部　ハロウィンの花やしきで人と妖かしが入り乱れる！

花やしきが誇る夢の舞台・フラワーステージを白昼堂々占拠したのは怪人猫面相一味！

「この花やしきに全国の妖かしたちを呼び集めたのであ～る！！」と声高に宣言する猫面相。『ようこそ、妖しき花やしき』のテーマソングとともにあちこちから妖かしたちが登場！

異形の者たちを撮影しようとスマホを構えるお客さんがいたり、「怖い～」と言って泣き出す子どももいたりと、ステージ前はにぎやかになりました。その喧噪の中を優雅に歩いてくるのは吉原狐社中の百合之介太夫。

百合之介太夫がフラワーステージに登って、「お菓子をよこせい！さもなくば、あやかしてしまうぞ！」とポーズを決めました。ステージ周辺は妖かしだらけ！この後、妖かしたちとジャンケンをする「お菓子をよこさにゃ、あやかすぞ！」ゲームが始まりました。

一方、花やしき座の館内では、妖かしたち御用達の「妖店マーケット」が開店！

花やしき園内は、人間のお客さんに紛れて妖かしたちがウロウロ……

「今から仲間に会いに行きます！」と言ってお化け屋敷に入っていく妖かし、お互いにお菓子を交換している妖かしなど、シュールな光景があちこちで見られました。そんな平和な（？）午後に『花やしき妖かし行列』が始まりました。

このときのために集まった妖かしたちは花やしき園内をグルッと一周した後、花やしきの外へと繰り出していきました。